グローバル人材・組織研究会

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グローバル人材の採用・育成、グローバルビジネスリーダーの育成などに? グローバル人材・組織研究会は、グローバル人材の採用・育成、グローバルビジネスリーダーの育成、企業のグローバル展開などに興味のあるビジネスパーソンの研究、情報交換会です。

08/02/2018

皆さま、

ご無沙汰しております。

長らく情報更新出来ておらず、多くの方々に大変ご心配、ご迷惑を掛けし、申し訳ございません。
私をはじめ、運営面でご協力いただいている方々も時間が取れず、運営が頓挫しております。
立て直しにもうしばらくお時間をいただければ幸いです。

さて、研究会発足当初からご協力いただいております毎日エデュケーション社 関根さんより、研究会で挙がった課題感に訴求したプログラムをリリースされたとのご連絡をいただきました。
学生、社会人と幅広くご活用できるものとして、開発させたとのことです。
多くの方々に体感いただきたいとのことで、この度、無料セミナーを開催されるとのことです。
グローバル化をめざす教育は従来の語学今日だけでは不十分であり、語学以外のアプローチが必須であることが明らかとなっています。
本プログラムはそのヒントや一助になると思われます。

ご興味のある方は下記のURLにアクセスいただき、詳細をご確認ください。
尚、今週末2/10の開催ですので、参加希望の方はお急ぎください。

The Confident Kid/コンフィデント・キッズ 英語を話すことに自信を持つためのプログラム

留学セミナー・説明会・イベント日程一覧(東京・大阪ほか)|毎日留学ナビ 毎日エデュケーションが開催する留学セミナーやイベント情報。英語圏や中国語圏、韓国への留学説明会、グローバルキャリア関連イベントなどを毎月開催しています!

Photos from グローバル人材・組織研究会's post 29/06/2017

イベント報告 2017年6月28日 19:00~21:00
講演タイトル:​「Being Japanese in Silicon Valley ~侍魂とイノベーション~」
講演者:大嶺 青河
ディスカバーエックス・コーポレーション
ディレクター アジア環太平洋地域

大嶺氏は2001年より、シリコンバレー・アジア間のコンサルタントとして事業を開始。バイオテクノロジーを中心として、様々な事業に携わる。2013年に、コンサルとしてディスカバーエックスと出会い、日本事業を立ち上げるために入社し、現在先端医療・新薬開発において、急激に上昇しているアジア環太平洋地域の新たな創薬事業に繋がる市場開拓を展開中。
本日は、長年のシリコンバレーでの経験をもとに、「日本人がシリコンバレーで成功するためには何が必要か」をテーマにお話し頂き、議論を行った。
以下、(1)シリコンバレーの特徴、(2)そこで日本人が活躍するための可能性についてまとめる。
 
 (1)シリコンバレーの特徴
1.魅力は事業を立ち上げやすいこと
  ・特異的な力を持った2、3人の知人を集めて自宅で立ち上げる
   ⇒会社を立ち上げるコストが少なくて済む
(garage entrepreneurという考え方:シスコ、オラクル、HP、Agilent等)
  ・シリコンバレー周辺に優秀な大学が集中している
  ・投資家が豊富(政府を含め)
2.多様な人材が集まってくること
  ・若手が集まってくる
   ⇒年功序列が全くない
⇒とにかく結果重視なので、能力があれば金儲けができる。
⇒文化の違い(例:東海岸は堅く、西海岸はカジュアルなイメージ)
     ・世界各国から人が集まっている
      ⇒昔はヨーロッパ系が多かったが、現在はアジア系が増えている
       (しかし、日本人は減っている)
3.シリコンバレーの仕事の仕方
     ・アメリカでは「一人のリーダーがいて、あとはフォロワー」というイメージが強いが、シリコンバレーではチームワークで仕事をする。それぞれ得意分野を持った人が集まって開発をする。(アメリカでは特異的な環境かもしれない)

 (2)日本人がシリコンバレーで活躍するための可能性について
   1.日本人の特徴を捉える
     ・相手への配慮、細かいところへのこだわりが強み
      ⇒渋谷のスクランブル交差点が成り立つのは、お互いに少しずつ配慮をしているから
      ⇒料理で例えると、アメリカでは隠し味という概念がない。そこまで細かく考えない。日本のような食材に対するこだわり、職人文化がアメリカにはほぼ存在しない。
   2.日本人が活躍するために必要なこと
     ・英会話より意思疎通
      ⇒恥を気にする文化を乗り越える。大事なことは上手く話すことではなく、意思の疎通だと捉えること(他のアジア系はそこが強い)
     ・微妙なバランスを取るための和
      ⇒アメリカは「自由の国」という名のもと、オープンなイメージがあるが、実際はそうではない。コミュニケーションについては閉鎖的なところもある。
       日本でイメージする「アフターファイブ」はほぼゼロ。集まって話をするのは会社では言えない仕事の話。新しい事業立ち上げの可能性を話しているケースが多い。
      ⇒それぞれが、自分の考えを主張する中、チームで仕事をするためには潤滑油的な存在が必要。ここに日本人の可能性があるのではないか。(実はスティーブ・ジョブズの右腕は日本人だったらしい)
     ・失敗を恐れない環境づくり、安定性ではなく、成功を追求
      ⇒シリコンバレーでは安定性がほぼ存在しないと考えてよい(これが常識)。
      ⇒アメリカでは失敗を恐れない教育を子供の時から受けている。これらをどう乗り越えるかが鍵。
     ・自分の持ち味(日本人として、個人としての)を活かすこと
      ⇒持ち味①:日本人は古いものを新しくしたり、改善するのが得意。パズルのピースをつなげるようなやり方が得意。
      ⇒持ち味②:日本人は細かいものを見るのが得意(例:研究の際、データをしっかりと丁寧に取っているケースなどで一目を置かれている)
      ⇒持ち味③:空気を読む。これを活かして相手の特徴を捉えながら配慮できるのではないか。チームの中では貴重な存在となる。

「配慮ができる単なる調整役」ではなく、日本人としての持ち味に加えて、自身の持ち味(特異なスキル、キャラクター)を重ね活かしていくことで、シリコンバレーでの活躍の可能性が見いだせるのではないだろうか。最後にこのような話を全体で行い、会が終了した。

Photos from グローバル人材・組織研究会's post 18/04/2017

イベント報告:2017年4月17日(月)19:00~21:00
講演タイトル:~森と未来から考えるこれからのグローバル組織開発~森から学ぶ組織づくり
講演者:一般社団法人 森と未来 代表理事 小野なぎさ氏

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★「森と未来」についてはコチラ(https://fwithf.org/)
1) 講師プロフィール
幼いころから休みの日には家族で緑の中におり、楽しいと感じていた。そのこともあって、森林について勉強するようになる。東京農業大学に進学し、EAPという領域でストレス社会に働く人たちのための勉強をしたり、関連の企業で働いていた。その後、独立。「人間が持つ豊かな感覚で自然と調和し、自然と人が共生する社会をつくる」をビジョンに活動を広げている。

2) 講演内容
「森のことをお話しします。」

Work1) 目を閉じて(森の音楽を聞きながら)森を想像してみてください。
→自分の想像した森をシェアしました。亜熱帯の森、ガーデン、野うさぎが飛んでいる森…一言森を想像するだけでも同じ森はない。森の写真を見ながら、同じところ、違うところを調べる。日本の森の中には、神社が多い。神が宿っているところとされている。森と同じように組織も色々な種類の人の集まり。森からインスピレーションをうけながら、組織を考えてみる。「森」と一言で言っても、難しい。明治神宮は森?林?神社?公園?それが何かを説明する時に『自分の定義』を持つことが大事。

「多様と多様性」…違いって?
多様…異なるものの集まり
多様性…異なる性質を持ったものの集まり
ダイバーシティを「生物の多様性」から考えてみましょう。中国は今、森を増やしている。日本は世界で森林率2位!(1位はスウェーデン)国土の2/3が森。だったら活用すべきだ!

「豊かな森つくり/豊かな組織作りを対比してみよう。」
人事管理の対象は、人。その関係性や相互作用を考える。
森つくりの対象は、木。その関係性や相互作用を考える。…似ている。

Work2)何もないところに、豊かな森を作るとなったら、豊かな森とはどんな森か?その森を作りためにどのような気を選んできますか?

林業に携わる人は50年後のことを考えて仕事をしている。今切っている木は50年前、100年前、150年前の人の仕事。林業は良質な木材を生みだすため、多くは真っ直ぐ育ち、成長の早い針葉樹を植える。ある林家では、多様な生態系の維持を考えヒノキなら4本育つスペースに広葉樹を植えている。広葉樹には実を食べに動物が来て、フンをする。それや落ち葉が土壌の栄養になる。冬に木が葉を落とすのは死ぬわけではなく、季節に応じた生き方をしている。葉っぱをつけているのもすごくエネルギーがいることなので、葉っぱを落として生きることに集中する。

「循環と成長」共通のリズムがある。100年続く秘訣とは?
・おかれた環境で生きる。変化をする。
・光を浴びる、水を飲むための技を磨く。
・味方をつける(共生する)
・敵のいないところで伸びる
・根を強く張る

簡単にはつぶれない「強い森」とはどんな森?→健康な木の集まりが強い森になる。
豊かな土壌は、元気な森の源 *見えないところに本質がある。
=光が当たって、下草が生えている。土壌の中に隙間がある(間隔・スポンジ機能)
「毛細血管のように根が広がると土壌が流れない!」

【みんなで視聴】生態学者:スザンヌ・シマード「森交わされる木々の会話」
https://www.ted.com/talks/suzanne_simard_how_trees_talk_to_each_other?language=ja?utm_source=tedcomshare&utm_medium=referral&utm_campaign=tedspread
(是非ご覧ください!)


森は見えない部分で支え合い、コミュニケーションをはかっている。
地球の歴史からしたら、人間誕生からの歴史は「ほんの一瞬」にしか過ぎない。
森が守られてきた山村の暮らし…生きるために必要な自然、森林と共に生きている。生活のために銭を稼ぐ「稼ぎ」の他に、共同体を維持する「仕事」がある。(森を整備する、水路を作るなど)
一方都会の暮らしは?…
共同体を維持するという意識が共通の理解と行動を生む。

氷山のように、森も見えない根の部分が重要。根っこと森は繋がっている。森モデル(呼吸をする組織モデル)

Work3) 組織に置き換えたときに土壌つくりとは?
一番大切な栄養(風土)を作る/一人一人の想いが土壌。想いを育てることが大事/あり方を伝え合い、需要肯定するのが土壌/尊重し合うための健全な基盤が大切などのコメントが出ました。

森をメタファーに組織の在り方を考えると…さまざまな性質をもった生物が一つの場所で共に生きるための関わり方、役割が見える。→全てつながっている関係性(循環)の仕組みがわかる。「IからWEへ」太陽に向かって枝葉を伸ばす木と、それを支える根っこの関係性が、人と組織の在り方のヒントになるのではないかと思います。

<TIME FOREST Program体験ツアーのご案内>

TIME FOREST Programは、森林という空間を使い研修を行います。多様性あ生き物が共に生き止まることなく成長し続ける「循環」と「調和のリズム」を体感し、そこにあるリアルな世界から日常生活の中にある自分を見直すことで、視野を広く持ち自己肯定感、自己効力感を高めていきます。

<期待される効果の例>
・自分自身の棚卸、自己内省
・リラックスandリスタート
・潜在的に備え持つ感性への気づき
・新しい視点、アイディア、感性の創出
・自然体となる感覚、共感力の強化

森という時間と空間を活用し、是非何かお役に立てますと幸いです。
先着15名での開催を予定しております。是非一緒に森を歩きましょう!

<詳細情報・お申し込み先>
https://fwithf.org/event/program/tfp-trial20170527/

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小野さま、示唆に富んだ講演を、ありがとうございました。

Photos from グローバル人材・組織研究会's post 22/02/2017

イベント報告 2017年2月20日 19:00~21:00
講演タイトル:​Creating a Powerful Belief System to become Globally Minded
講演者:​JACリクルートメント Simon Cropper氏

イギリス バッキンガム宮殿の警備という異色のご経験をお持ちで,現在日本企業にてご活躍のCropper氏。本日は“Creating a Powerful Belief System to become Globally Minded”とのタイトルで日本人のグローバル・マインドセットを如何に変えるかについて,ワークショップを展開いただいた。

“Belief System”とはネガティブな“I can’t…”と考えられることが多いが,ポジティブな“I can…”で考えることがとても大切である。そのためにはマインドセットを変える必要があるが,そのポイントは二つある。一つは自身のValue(価値観)を理解すること,もう一つは他者のValueを理解すること。今回はValueに焦点を当て,如何にGlobal Mind-setを変えていくかについてグループワークを実施した。

個々人のValueの理解のため,出てきたキーワードから更なる掘り下げを行うことで,本当のValueが見えてくる。Valueを大切にしている人は自分自身に正直であり,自信を持っている。このような人は他者から尊敬・尊重され,ビジネスにも大きな影響がある。更に,ビジネス上,大切にしているValueをしっかりと理解することは,仕事をする上で重要である。

NLP(Neuro-Linguistic Programming:神経言語プログラミング)の概念では,氷山モデルの水面上に位置付けられる顕在意識と水面下の潜在意識の比較が取り上げられる。これらの情報処理能力は,顕在意識を7とすると,潜在意識は2,000,000と厖大である。経験などから得られる情報の大半は潜在意識で処理されるため,その際に活用するMind-setが重要となる。具体的には,WHY Mind-setでは「理由」「非難」などを助長するが,一方,HOW Mind-setは「戦略のための質問」を促す。このようなことから,HOW Mind-setを活用することで,方向性やヒントなどを得るようにすると良い。

最後にグローバル・マインドセットについて,以下の質問に対して,各グループで討議を行い,全体へ発表を実施した(アウトプットは写真の通り)。

英語の“TRY”は、結局するかしないか分からないニュアンスの表現である。NIKE CMの“Just Do It”のように“DO”もしくは“DO Not”の方がよりその人の意思・決意まで伝わると、Cropper氏からお言葉をいただき締めくくった。

Photos from グローバル人材・組織研究会's post 19/01/2017

イベント報告
開催日: 2017年1月18日 19:00〜21:00
場所: J.Feel社 コミュニティスペース

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

新年早々のイベントとして、新年会を開催いたしました。皆さんの思いやお考えを語っていただき、大変有意義な時間でした。また、初めてご参加いただいた方もおられ、新たなる化学反応を予感させる変化が随所に芽生えていた素晴らしい場でした。皆さまのポテンシャルの高さに唯々感心するばかりでした。ありがとうございました。

今後も出来る限りイベントを開催して行きたいと思います。ご協力の程、よろしくお願いいたします。

(柴田 勉)

Photos from グローバル人材・組織研究会's post 21/11/2016

イベント報告 2016年11月14日 19:00~21:00
講演タイトル 「Global Leaderへのステップ」
出席者: 18名
講 師 : トレンドマイクロ株式会社 原 良輔 氏

今回は、トレンドマイクロでウィルス解析を担当する、セキュリティエキスパートの原氏を講師に、「Global Leaderへのステップ」というタイトルで、トレンドマイクロ社内でのアクティブラーニングの一環として開催されたワークショップを本コミュニティでも体験する形で進められた。原氏は「本講演における想いは、日本からのグローバルリーダー輩出という共通課題に対して、我々が考えた仮設を基に議論を行い、経験や意見を反映させることで、より良い議論を行いたい。」と語り、まずグローバルリーダーをなぜ目指すのかについては、①危機感ベース(環境変化の中で、このままだと日本のプレゼンスが低下するから)②ポジティブベース(日本人の特性を生かしたリーダーシップを発揮することで、将来が広がっていくから)の2つのベースがあるとし、トレンドマイクロ社では、グローバルリーダーを『グローバル全体で俯瞰する視野を持ち、幅広い多様性の中で、トレンドマイクロに影響を与え、信頼を得る人物。』と定義付けているとシェアがあった。その後、前半のワークショップとして、グループ毎にトレンドマイクロ社で実施されている仮説のフェーズ「SRRCL(サークル)」モデル(Step out→Recognition→Relation→Contribution→Leading)のシートを使って、納得できる事/違和感のあるものにマークをし、その理由を語り合った。ここでのグループからのシェアでは、「自己表現が過ぎると、相互理解ができなくなるのではないか?」「そもそもスキルのバーが高い、従来のリーダーシップのようにスキルベースだ。」「俯瞰して、多様性を許容しても「自分を持っていないと」ダメなのではないか?」などの意見が出た。後半のグループワークでは、トレンドマイクロ社内で実施した「Global Citizenship workshop」の簡易版を実施し、課題解決のために、Globalとの対応について注意すべきポイントに腹を割って話をしないといけない。」などもコメントが出た。最後は原氏より「今ついて議論した(ケースワーク)。ここでは、「アサーション(自己表現)を経て相互理解をするか、相互理解をしてから、アサーションをするか。」「チームビルディングをしっかりしないといけない。」「長期的なビジョンを見せた上で、理解してもらう。」「今回得られた外部の方々からのご意見も踏まえ、更に良いモデルにしていきたい。」とのコメントを得て終了した。(秦野優子)

Photos from グローバル人材・組織研究会's post 25/10/2016

イベント報告 2016年10月24日 19:00~21:00
講演タイトル 「海外で日本人は活躍できるのか?」
出席者: 16名
講 師 : 日本たばこ産業株式会社 柴田 勉 氏

今回は、2度のアメリカ赴任経験を持つ柴田氏より、失敗・成功体験から「海外で日本人は活躍できるのか?」という命題についてご講演いただきながら、参加者と一緒に3つのテーマについてディスカッションを行いました。

本題に入る前に、まず「海外で活躍するには何が必要か?(一般論としての、スキル・知識と資質・素養)」について、グループで意見を出し合い、その後柴田氏のアメリカ赴任時代のご経験をお話しいただきました。

語学については、1度目の赴任前、会社からの手厚い赴任前研修で80時間のマンツーマンレッスンを受け、それなりに自信を持って現地へ降り立ったものの、全く自分の英語は通じず、その後、そこまで英語が上手ではない中国人スタッフがチームに入ってきた際に、彼の英語は現地の仲間はみんな理解できていたシチュエーションを目の当たりにされ、英語には独特のリズム、イントネーション等もあり、「語学学校に行けば英語が話せる」という学び方・考え方を見直さなければならないことを感じられたそうです。

一方のマネジメントについては、1度目の2002年~のアメリカ赴任は初めての赴任で右も左もわからず、社の看板を背負っているという責任感から、かなり強いマネジメントスタイルをとり、メンバーのアメリカ人、カリビアン、インド人、中国人スタッフともコンフリクトを起こしてしまったとのことでした。その後、2009年~の2度目の赴任の際には、以前の経験を踏まえ、最初に行ったのは、何をどうしたらいいのか、何が必要なのかをチームメンバーと一緒に話し合い関係を構築。また、現地のアメリカ人、ルーマニア人、インド人のそれぞれの個のスタイルを理解して彼ら必要なものを提供し、また彼らの仕事をサポートするマネジメントを行い、1度目の“ディクテイター”ともいえるマネジメントスタイルとは真逆の“サーバント”型で、うまくチームを機能させることができたそうです。

当時のご経験を踏まえて、柴田氏の専門分野である生物学の『進化論』を例に、ダーウィンの進化理論における生物界は「競争の原理」、「競争市場」であるという一方、今西錦司氏の『生物の世界』では、「棲み分け」で表され、社会は「平和共存する場」であるとされているお話をご紹介いただき、「切ったら全部一緒の金太郎飴で共存するよりは、切ったらいろんな色や形があるいろんな飴があってもいいのではないだろうか?」という柴田氏からの投げかけから、2つ目のディスカッションテーマとなる「日本人の特性とは?」、そして改めて最初のディスカッションテーマに戻り「海外で活躍するには何が必要か?(日本人として)」についてグループで話し合いました。

特に2回目の駐在経験を通して、柴田氏自身は”他の方と自分は違うこと”を感じられ、自分自身の他とは異なる特性をどのように活かしていくべきかを考えられたそうです。ダーウィンの進化論とは異なり、“棲み分け”論では摩擦を起こさない緩やかな進化であるものの、その境界では摩擦は起こっている。しかしこの“棲み分け”の考え方から、日本人の海外での活躍方法があるのではないか。日本人としての強みを基軸にして、何かができると、もっと色々なことができるのではないか…というお話でした。

日本人の特性から今後のグローバル組織、社会、人材について考える機会となりました。
本日もたくさんの方にご参加いただきました。ありがとうございました。 (戸川晶子)

※“棲み分け”については、『生物の世界』(今西錦司、講談社文庫)をご参照ください。

Photos from グローバル人材・組織研究会's post 31/08/2016

イベント報告 2016年8月31日 19:00~21:00
講演タイトル「外国人から学ぶ--言語習得及び異文化理解」
出席者: 25名
講 師:株式会社IHI ユン スミン氏(韓国)、ン インフィ氏(マレーシア)、レクノイ パッチャ氏(タイ)

 今回は、韓国、マレーシア、タイの3名の方から、日本語をどのように学習し、習得したのかをご紹介いただき、グループでディスカッションを行いました。
 “リケジョ”のユンさん--日本のドラマで日本語に触れたことがきっかけで、はじめは独学で日本語の勉強。その後、ボランティアに参加する機会を通して、下手な日本語でも役に立つことを実感し、留学を決意。日本人の友人からもアドバイスをもらいながら、今までにないほどのプレッシャーを感じた試験勉強を経て、念願叶ってお茶の水女子大学へ1年間留学。日本に来た後は「日本人学生と同じ生活をしよう」と努力されたとのことにより、自然に日本の文化や言葉の使い方を身に着けることができたそうです。語学の勉強は、“基礎はわかりやすい母国語で短期間で勝負すること”、“長く続けられるように自分に合う楽しいやり方を見つける”、“モチベーションにつながる活用の場を積極的に探す”、“恐れないこと”。そして、ご自身にとっての日本語は、自分から探した宝箱をあける“鍵”そのものだそうです。
 ンさん--マレーシアはマレー語が国語だが、中華系のンさんにとっては中国語が母語。小学生の頃、日本語のドラマが放送されたとき中国語と似て非になる言語があることに触れ、面白さを覚えたことがきっかけで日本語を学ぶようになったそうです。中国語、特に福建語と日本語の発音が似ているところがあるそうで、ご自身の日本語の勉強方法は、“ドラマ・アニメ+字幕”、“音楽+翻訳”、そして、“気になる言葉を調べて覚える”こと。日本語のイントネーションの違いに難しさを感じられてきたということでした。
 レクノイさん--日本のアニメから初めて日本語に触れ、小学校の時に日本人の友達に会い、日本語を学ばないと話すことができないと思ったことがきっかけとなり日本語を学び始めたそうです。日本語には、丁寧語、謙譲語、敬語、尊敬語の使い分けがあるが、タイ語にはなく難しく感じているとのこと。タイ語には動詞に過去形も未来形はない。また、日本語の数字の使い分けや、擬音語、擬態語…これもとても難しいそうです。日本人とのコミュニケーションにおいては、日本人は結論を最後に言うが、日本のYESは納得のYESではなく、とりあえず相手のいうことを理解しましたという意味、言語化されたメッセージよりも非言語的なコミュニケーションが多いなど、難しさを感じることもあるそうです。語学の勉強では、“自分の目的をクリアすること”、“Love the Language!”、“プレッシャーをかけること”、“自分はできると信じること”、“ロールモデルを作ること”、“ミスを恐れずミスを学びに変えること”が大切だというお話でした。
 既述のように、第1部では3名の方からのお話から、改めて私たちの母語である日本語についてフィードバックを受ける機会となりました。第2部では、異文化コミュニケーションについて、本音と建前、不確実性の回避についての例題を用いながら「こんなケースはどんなコミュニケーションをするか?」をグループでディスカッションをする機会を持ち、改めて日本人のコミュニケーションスタイルについて話し合いました。
 また今回も、たくさんの方にご参加いただきました。ご出席者の皆さま、有難うございました。
(戸川晶子)

Photos from グローバル人材・組織研究会's post 14/07/2016

7月イベント報告
懇親会 2016年7月13日 19:30-22:30
出席者 11名

普段のイベントでは時間の関係もあり、会員の皆さまに十分に交流いただけておりません。そこで親睦を深めていただくため、立食形式での懇親会を開催させていただきました。

バックグラウンドの異なる方々にお集まりいただきましたので、普段の生活では耳にしないような話も飛び交い、とても気づきの多い刺激的な場でした。あっという間に3時間が経ってしまい、電車の時間もあり、急いで帰宅の途に就きましたが、大変有意義な時間でした。ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。また、会場の提供、準備にご協力いただきました佐藤さま、ありがとうございました。(柴田)

Photos from グローバル人材・組織研究会's post 04/07/2016

イベント報告 2016年6月29日 19:00~21:00
講演タイトル「日本企業のアセアン展開とグローバルタレント確保」
出席者:16名
講師:佐原 堅治氏
 (㈱ジェイエイシーリクルートメント 海外進出支援室 室長)

 今回は、㈱ジェイエイシーリクルートメント海外進出支援室室長の佐原堅治氏より、最新の事例と調査結果からみられる、日本企業の主にアセアン地域へのビジネス展開と、それに伴うグローバルタレントの確保の状況と課題等について、“本社と現地法人”、“日本と海外”の2軸でご講演いただきながら、グループでディスカッションを行いました。

 前半では、主に日本国内における海外事業要員確保について、2012年以降マーケットの人材獲得競争が活発化の一途を辿っており、限られた人材を各社が取り合う状況にあり、需給バランスが変化しているということ等、マーケットの状況について具体的データを用いてご説明いただきました。

 現在、多くの企業で、新卒・中途採用、外国人採用、人材育成等々によりグローバルタレントの確保を行っているが、例えば、日本の外国人留学生の採用を実施している企業はすでに44%以上(2015年)となっており、自社にとってタイミングよく人材を採用するのが非常に難しくなっている状況下において、「新卒をやっているからよい」、「中途採用で足りない人材を補っているからよい」ということではなく、1年~3年の少し先を見た計画を立て、外国人採用はもはや“ブーム”ではなく“常態化”していることを鑑みた、『バランスと計画性』を意識した海外事業要員計画が必要であるということをお話いただきました。

 その上で、「海外事業要員確保の難しさとは?」について、グループディスカッションを行いました。

 後半では、主に、日系各社企業が人材獲得に苦戦している東南アジアの採用マーケットにおいて、日本企業が採用マーケットでAdvantageをとっていくために必要なこと、今不足していることを、主に組織、給与・評価等の仕組み(ハード面)を考える機会をいただき、また、人材確保の成功事例についていくつかご紹介いただきました。そして、改めて「アジア新興国でのコア人材確保の難しさとは?」、「更なるグローバル化に対して日本企業はいかに備えるべきか?」というテーマについて、グループで話し合いました。

 需給バランスの変化のスピードが非常に速くなっている人材マーケットの現状を理解することができ、それだけではなく、ターゲットとする国、地域の文化、社会背景等も把握しながら、どのような人材が必要になってくるのかを大局的かつ中・長期的な視点で考えていくことが必要だということ、また、本社人材の育成や日本の人事制度のそのものの課題も考える機会となりました。
 講師の佐原様、そしてご出席者の皆さま、有難うございました。
(戸川晶子)

Photos from グローバル人材・組織研究会's post 19/05/2016

イベント報告 2016年5月18日 19:00~21:00
講演タイトル 「日本型人事戦略の弱点:ビジネスリーダー育成への課題」
出席者:20名
講師:須田 敏子氏
(青山学院大学大学院国際マネジメント研究科(青山ビジネススクール)教授)
 今回は、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科(青山ビジネススクール)教授の須田敏子氏より、日本型人事・雇用制度と海外の比較について、具体的なデータ分析や国内外企業で実際に働く人へのヒアリングなどを通してご講演いただき、グループでも討論を行いました。
 前半にて、須田氏より、日本型人事制度の特徴をお話しいただきました。その一つとして、新卒一括採用等に代表される「人事部の決定権の強さ」を挙げられました。これは上司が個人最適で物事を判断してしまう現場ラインの暴走を食い止め、優秀な人材を確保し続けるための長期雇用制度との補完関係にあるというお話でした。
 後半では、日本の「長期雇用」にフォーカスをし、そのために取り入れた「シャーキング(怠け防止)理論」についてご説明いただきました。これは、「キャリアの前半でパフォーマンスより低い賃金を払って、キャリアの後半でパフォーマンスより高い賃金を払うことにより、社員が真面目に長期間、働くことを促進する」ことです。パフォーマンスより高い賃金を払い続けると会社は損をするので、ある一定のところで退職してもらう、これが日本の定年制だとのお話をいただきました。
 つまり、「年功制」で自分のライバルを明確にし、社員間の競争を促進させ、「長期雇用」することで半スペシャリスト・半ジェネラリスト型の一律人材育成をすることで転職しにくくなる仕組みとなっている、この日本型人事制度は、欧米諸国にはない、「日本独自で開発された人事戦略」とのことでした。
最後は、グループで
1) 従来の日本型人材マネジメントのビジネスリーダー育成の特色は何か?
2) 日本型ビジネスリーダー育成が日本企業で普及・定着した理由は何か?
をテーマに討議し、
「育成に差をつけると選抜されている人が皆にわかってしまって、選ばれなかった社員がデモチベートしてしまうので、3年次研修などの一括研修をやったり、研修自体をやらなかったり、OJTだったりするのでは」「欧米的に意識されたリーダー育成がなく、日本では社長の役職も2期4年とか3期6年等、社長自体が成果主義ではない。若い内に社長になり、成功すればその分見返りも大きいが、高齢になってから社長の職位についてどんなに頑張っても見返りを受ける期間は少ないし、役員同士が利害の共同体になり、そこを守りたくなる作用が働いてしまっているのでは」「そもそも終身雇用とリーダー育成は合わないのでは。わざと育成をしないのではないか?」などの様々な意見や質問、議論が飛び交う場となりました。
 欧米と比較した際の日本型人事戦略の特性と、それができた背景をわかりやすく理解でき、そして今ぶち当たっている課題を深く考えさせられる場となりました。講師の須田様、ご出席者の皆さま、有難うございました。
(秦野優子)

Photos from グローバル人材・組織研究会's post 03/05/2016

イベント報告 2016年4月20日 19:00~21:00
タイトル サービス・イノベーション~サービスのグローバル化~
出席者:15名
講師:高橋克徳氏
(株式会社ジェイフィール代表取締役、東京理科大学大学院イノベーション研究科教授)

 今回は、株式会社ジェイフィール代表取締役、東京理科大学大学院イノベーション研究科教授の高橋克徳氏より、海外展開を進める日本企業のサービスイノベーションの具体的な事例と、現地視察から見えてきた人・組織のマネジメントについて、事例・ポイントをご紹介いただき、グループで対話を行いました。

 前半にて、高橋氏より、日本のサービスイノベーションのグローバル展開の具体例として、「加賀家(台湾)」、「セコム」、「ヤマト運輸(台湾、上海)」、「良品計画(フランス)」、「公文」について、それぞれの海外展開がどのようなに行われている(きた)のかをご紹介いただき、違いや共通点について考えるためのたくさんの視点をいただきました。

 後半では、サービス業がグローバル化を進める上で、前半の事例を踏まえて考えられることは何か、製造業と異なる点とは何か等、グループで意見を出し合い、対話を行いました。「日本のサービス業といえば、“ホスピタリティー”や“おもてなし”という言葉がキーワードになっているが、そもそも、ビジネスを展開する現地の人、社会、文化、価値観に合ったものとなって輸出・展開されているのだろうか」、「サービス業のグローバル化で大切なことは何なのだろうか」、「日本の“いいもの”を、共感を持って伝えられているのだろうか」など、参加者から様々な意見や感想が飛び交う場となりました。

 サービス業のグローバル化ということについて、多くの気づきを得られる機会となりました。講師の高橋様、ご出席者の皆さま、有難うございました。

(戸川晶子)

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